ワード技研

3Dリバースエンジニアリング3D Reverse Engineering

3Dリバースエンジニアリングとは

製造現場では通常、図面や設計データをもとに製品や部品の製造を行います。
リバースエンジニアリングとは、これまでの製造工程とは異なり、
実物から3次元データや図面を作成しデジタルデータ化する手法です。

一般的な製造プロセスとの違い

CADデータ設計書
一般的な製造プロセス
  • 解析
  • 試作
  • 生産
製造物
CADデータ設計書
リバースエンジニアリング
  • 解析・データ処理
  • 形状測定
製造物

3Dリバースエンジニアリングの特徴

出張可能

測定物の近くまで測定器を移動(出張)し測定します。

豊富な経験実績

様々な測定経験より、最速測定作業を提供します。

現場で確認・検証

測定結果をその場で確認、検証。

CADデータ

測定物の特徴に応じたCADデータの作成、提供を致します。

高い測定精度

測定環境に適した測定精度が可能。

測定器

ATOS Compact Scan 5M

ATOS Core 300

TRITOP

ATOSは工業製品向けのハイエンド非接触光学式3次元デジタイザです。
素早く、高精度に3次元デジタルデータ化することで、製造プロセスを最適化、生産フローを改善します。
測定対象物に触れることなく表面状態と形状を点群データやポリゴンメッシュとして精密に表現し、
3次元データ化します。すでにATOSは様々な工業製品の計測に幅広く使用されています。

測定精度

業務内容

  • スキャニング
    スキャニング
    測定対象物のサイズや形状に応じて、測定器を選定してスキャンを行います。測定対象物が大きく送付することができない、機密性が高く外に出すことができないといったお悩みを解決するため、ご指定の場所まで測定器を持込み、現場にてスキャン作業や寸法測定を行います。
  • 検査データ
    検査データ
    3Dデータより加工・製造された実物を3Dスキャンすることで品質を確認します。元となる3Dデータを正として、スキャンデータとの”差”をカラーマップで可視化することが可能です。形状検査のみが目的の場合は、スキャンデータより新たに3DCADデータを作成する必要はなく、スキャンデータのみで検査が可能です。
  • CADデータ
    CADデータ
    リバースエンジニアリングで3Dデータを作成する際に最も重要なことは、そのデータが次の工程でどのように使用されるかを考えなければならないことです。
    干渉チェックやイメージモデルの作成を目的とした、3Dデータになっていれば良いといった場合はオートサーフェスを使用します。一方で金型製作やCAE解析などに使う場合には製品形状を考慮してデータを作成します。

モデルの種類

  • サーフェスモデル
    サーフェスモデル
    製品形状を考慮しながらスキャンデータに沿って境界線を作成し、面の流れを考慮した3DCADに近い面構成を作成します。金型等の工業製品やCAE解析、CAM編集等の後工程でも扱いやすい高精度で高品質な3Dデータ作成することが可能です。尚、手動での作業が多いためデータ作成に時間がかかるのが難点です。
  • ソリッドモデル
    ソリッドモデル
    サーフェスモデルと同様にスキャンデータに沿って曲面を作成しますが、幾何形状部も再現させながらソリッドモデルを作成します。部品単体のデータやコピー型のデータを作成したい場合はソリッドモデルとして扱い、鋼材発注やCAM編集に使用することができます。また、弊社ではソリッドモデルより2D図面を作成することも可能です。
  • オートサーフェスモデル
    オートサーフェスモデル
    自動なので短時間で作成できます。ただし、自動パッチによる面構成のため、面の流れが無視され、フィレット面やピン角は苦手です。データサイズも大きくなり、後工程の編集や活用が困難になります。簡易的に形状を3Dスキャンして3DCADデータ化する際に便利な手法です。

よくあるご質問

測定器は何を使用していますか
ATOS Compact Scan 5M
ATOS Core 300
測定できないものはありますか
透明なもの、表面が鏡面・黒いものは探傷剤を塗布することで測定可能です。形状や測定環境によっては測定できない場合もございますので、お問い合わせください。
内部構造まで測定できますか
外から見えない部分や奥深い構造部は測定できません。
納品データ形式について
測定データ:STL
3DCADデータ:IGES / STEP など
図面データ:DWG / DXF
出張測定に条件はありますか
測定環境は温度変化や振動が少なく、照明や太陽光といった光の影響を受けづらい、平らな場所が好ましいです。現場に訪問させていただき事前打ち合わせも行いますので、お問い合わせください。